なんとなく目の付け所はみえてきた。 さて、「女性性・男性性」をどの角度から見ていく?となったときに浮かんだのが この概念すら「新たな呪い」になっているんじゃない?ということでした。 というのも、個人的に「二項対立」がいろいろなことの 可能性を狭めている気がしていてどうもしっくりきていないのです。
賛成か反対
成功か失敗
健康か病気
健常か障害
グローバルかローカル
男か女
どれも、よく使われるけれど、境界で分けるのには限界がある。 くっきりかとおもっていた「性」ですら、じつは結構ボーダーが緩やか。 白黒つけるのはロジカルにみえるかもだけど、実は限界もあるんじゃない?と。 そんなモワモワしていた「脱二項対立」の可能性が高まったきっかけが、 最近ようやく、量子コンピュータの概念をふわりと理解できたことでした。 ひとつの箱(ビット)にゼロかイチしか入らなかったモノトーンな古典的な世界から、 実数・複素数まで使えるカラフルな量子ビットの世界。爆発的に跳ねる情報量。 これを知ったときに、私たちの世界にはまだまだ伸びしろがあるのか!!!と ワクワクしつつ、ゼロイチに起因する情報ロスに気付いてしまったのです。 まぁ、人の認知がどこまでいけるのかは置いておいて。たぶん二項対立は ジェンダーバイアスとかと同様に、人の認知の効率化とか、危機管理とか、 プリミティブな必要性から生まれたものだとおもうので。(なんとなく) とりあえず、「記述的な概念」である「女性性・男性性」について、 最も単純化したときにわかりやすかった軸が「男 ←→ 女」だったのだとしても、 すこし立体的に描写するとしたらどういうことなのかを考えてみたい、のです。 「男 ←→ 女」という軸に(強引に?)射影しているものを二次元、三次元に復元したい。 そこに歴史的、文化的あるいは言語的なものを絡めていけたら面白いなぁ・・・・と。 まぁ志は高く、こんな気分で「女性性・男性性」に歩み寄っていきたいなとおもってます。
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