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  • Toshi

吠える犬、叱る飼い主


私の親類が犬を飼っています。

名前は「いるか」といいます。ヨークシャーテリア。


何年か前に飼うことが難しくなった知人から引き取られてきました。


じつは元々の名前は「えりか」だったんですが、なんかイマイチだね、ということになり、もらわれてきたときに勝手に改名されました。笑


音が近い名前で考えたので、本人(本犬?)は改名されたことに気づいていないのか、気づいているのか分かりませんが少なくとも違和感はなさそうです。


「いるか!」と呼んだら来るし。笑


けっこう歳なので呼んでも聞こえないことも多くなってきてますけど。


この写真はいるかじゃないんですけどね。笑(Photo by Jonathan Cosens Photography - JCP on Unsplash)


さて、そのいるかは飼い主夫婦が食事をしていると吠え続けます。

「自分も食べたい、食べものを分けて!はやくちょうだい!」って感じです。


それがなかなかにうるさい。しかもしつこい。

「あきらめません。もらえるまでは!」と、戦時中のスローガンかのような徹底ぶり。


余りにうるさいので、飼い主夫婦とくに飼い主(夫)がいるかを叱るのが日常風景。

厳しく「うるさい!静かにしてなさい!」と叱責したりしています。

波平さんも真っ青な勢いです。


しかし、いるかもめげません。カツオくんがそうであるように。


そしてその風景が繰り返されていきます。もうね、無限ループです。iPhoneが壊れて再起動を繰り返すようになることをリンゴループ(アップルのロゴが出ては消えるを繰り返すから)というらしいですが、まぁそんな感じです。


一緒に食事をすると本当にうるさいので、私も「いるか、静かにして!」とカットインすることも多々あります。


でもね、いるかが吠えるのは実は飼い主(夫)に対してだけなんです。

私が食事をしていても寄ってきてジャンプして「ちょうだい!」アピールはするんですが、基本的に吠えないんです。


それはなぜか。

吠え続けると飼い主(夫)はかならずいつかくれる、ということをいるかは知っている、というか、これまでの体験から学んでいたんですね。


どんなに「うるさい!吠えるな!」と叱られても、飼い主(夫)に対して吠え続けることでいつか食べものをもらえることを知っているいるかは吠えることを止めません。


その「吠え続けるリンゴループ構造」の起点は実はいるかではなく飼い主(夫)の行動なわけです。


その構造の中で叱り続けるのは例えば、穴の空いた船から水をくみ出して船を浮かそうとするようなものです。根本原因ではなく対症療法的アプローチ。


ほんとうに吠えるのを止めさせるためには、吠えたらあげない、が一番効果的なんですよね。


実はこのような構造は様々なシチュエーションで起こってまして、例えば上司部下かもしれないし、親子かもしれません。私も叱る飼い主に気づかずになっていることがよくあります。苦笑


でもまぁ、いるかと飼い主(夫)に関してはその吠えては叱り、叱られても吠える、そしてそのうち「もうないからな!」と言いつつちょっとあげちゃうというパターンがある種の愛情表現というかコミュニケーションとして成立しているんですよね。お互い嬉しそうだし。


愛すべき日常ってことなんでしょうね。


いるかいないかいないかいるかよるならいるかひるならいるか、とかあったなぁ。遠い目。


今日はここまで。


2020/03/08 とし

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