「いつも楽しみにしてるよ」とか、
「もう一息だね」とか。
そんな声が聞こえてきたとたん、
（期待にこたえなければ…！）と
勝手にプレッシャーを感じて嫌になることがある。
またあるときは
「いつかやろう」と思いながら一歩踏み出せず
気がついた時にはずいぶん時間が経っていたってことが、よくある。
そうこうしている間に
32歳が終わろうとしていた。
私はこれまでの人生のなかで
底の見えない深い闇の中に落ちることが度々あった。
そのたびに、光を求めて色々なことを試す。
これまでは転職や引っ越しという
強硬手段でどうにか浮上していたが、
今回の闇退治は「やりたくてもやれなかったことをやる」という、
私にとっては最も面倒であり簡単なことで答えを見いだそうとした。
私が32歳でやったことは下記の通り。
・結婚する
・インド洋を越える
・ショートカットにする
・金髪にする
・海の近くに引越す
・家を買う
・猫を飼う
・仕事を辞める
・のんびり過ごす
・自分の考えを公に出す
きっと私以外の人からすると簡単なことだけど
私にとってはとってもハードルが高くて面倒、というか、
やりたいけどなんだかこわくてできなかったこと。
でも、いろんなラッキーが重なって
恐る恐るやってみたら、
本当は恐れるほどのことでもないことがわかって元気が出た。
今ここ（イマココ）に私がこの文章を書いているということは、
私が多少なりともアップデートされた証拠でもある。
そして図らずも今年のアップデートは
33歳の誕生日に行われる筋腫除去の手術で幕を閉じることになっている。
恐れの先の景色を私は見たい。
